「ジャンプ・ザ・ブルーム」のこと♪
2017/10/06
結婚式のセレモニーの一つ『ジャンプ・ザ・ブルーム』。
これは新郎新婦が手をつないでほうきの上を飛び越えるというものです。
その起源は南アメリカの歴史までさかのぼります。
もともと奴隷時代の南アフリカにおいて、ほうきは掃いてきれいにするだけではなく、奴隷や妻にもほうきを使って、人さえも片づけるという意味で使われていました。
その後ほうきは悪霊を追い払ったり不正を遠くに追いやっていく象徴として意味をもつようになり、当時の結婚式では新郎新婦の頭の上でほうきを振ることで、悪霊を追い払うとされていました。
そんな奴隷時代、アフリカ系アメリカ人は結婚することが禁止とされていて、それでも結婚したいカップルが、ほうきを飛び越える儀式を行うようになり奴隷の結婚式における伝統となったのです。
「ジャンプ・ザ・ブルーム」はいい歴史の中からできたものではありませんが、今では多くのアフリカ系アメリカ人が悲しい過去を乗り越えた象徴として、結婚式の最後に新郎新婦二人が手をつなぎほうきを飛び越えるという儀式になりました。
そして現在、このほうきを飛び越えるという儀式は、新しい意味を持つようになったのです。
それはほうきを飛び越えることで、新婦は新しい家をきれいにするという約束を交わすというものです。
また、新党新婦二人のうち、ほうきの上をより高く飛んだほうが、家庭や家族の決定権を持つと言われるようにもなりました。
こんな悲しい歴史もあった「ジャンプ・ザ・ブルーム」、辛いことを乗り越え、今もなおその儀式は残りその意味もハッピーなものに変わったのですね♪